栃木レザー
1937年創業の栃木レザー株式会社は、昔ながらの大きな手間のかかるタンニン鞣(なめし)による革づくりにこどわり続けている皮革工場です。
栃木レザーの鞣しは有害な物質を排出する薬品類は一切使わず、タンニンを多く含むアカシア系の樹木、ミモザのワットルバーグ(樹皮)から抽出したエキスで鞣すのが特徴です。
この工程を経たヌメ革は、優れた風合いはもちろん、耐久性・吸湿・放湿性を誇り、あらゆる生活世品に活用できるマテリアルとなります。
20もの製造工程を経て、栃木レザーは生まれます。
01.原皮の水洗い・水戻し
02.背割り
03.石灰漬けによる脱毛
04.フレッシング
05.脱灰&酵解
06.ベジタブルタンニン鞣し
07.水絞り
08.加脂
09.セッター
10.乾燥
11.革漉き
12.再鞣し&染色
13.再セッター
14.ハンドセッター(手伸ばし)
15.味取り&乾燥
16.バイブレーション
17.塗装
18.アイロン&仕上げ
19.計量
20.梱包&出荷
この“皮”から“革”へ昇華する20のプロセスは栃木レザー株式会社の創業時から現在まで変わることなく受け継がれており、熟練の職人が一つひとつの工程を手間暇かけて行うことで究極のレザーが生まれています。
FUKUNARYでは栃木レザーが手掛ける数あるヌメ革の中でも
【Wコガシ】と【アースレザー】の2種類を使用しています。
【Wコガシ】
Wコガシは、シボを出した革の表面にワックス処理を施し、摩擦熱を与えてワックスを浸透させたヌメ革です。自然なツヤ感とシュリンク部分の独特の硬さが特徴です。
【アースレザー】
アースレザーは革本来の風合いを活かすため、表面加工を一切行わずに染色のみで仕上げられたヌメ革です。
時間の経過とともに天然の味わいが増し、質感・色味の経年変化を楽しむことができます。
ゆっくりと自分のアイテムに育っていく過程をお楽しみ下さい。