KUROGIN
日本の着物やひな人形の衣装、掛け軸の表装などに欠かせない豪華絢爛な織物、金襴緞子(きんらんどんす)。
金襴緞子の「金襴」は 金の平箔や金糸で文様を織り出した織物のことであり、「緞子」は繻子地(しゅすじ)に文様を織り出した織物のことです。これらの言葉を組み合わせて金襴緞子という熟語が成り立っています。
その産地としては京都が有名ですが、FUKUNARYでは広島県福山市で1927年に創業された「中村金襴工場」で織られた金襴緞子を使用しています。
金襴の中でも、金銀箔を織り込んだものは「引箔織り(ひきばくおり)」や「引箔金襴」と呼ばれています。
引箔金襴は、和紙に金箔を漆で接着し、ミクロン単位にスリットした平糸状態の金箔を織り込みますが、表と裏がある金箔を正確に織り込む事が手作業でのみ可能な技術でした。
中村金襴工場は手織りだった引箔金襴を自動化する「引箔金襴自動製造機」を自社開発したことで、安価な提供が可能になりシェアを広げ、掛け軸や額装に使われる金襴や緞子(どんす)の製造では日本の70〜80%のシェアを占めています。
現在、引箔金襴を織れるのは日本のみとなっており、文字通り世界トップの生産メーカーとなっています。
金襴緞子を現代のスタイルに取り入れやすいように黒糸と銀箔でモダンにアレンジした「KUROGIN」シリーズ。
「ドット」「紫野」の2つの柄がございます。
洋装にも和装にも、カジュアルにもフォーマルにも合わせやすくシーンを選ばずご使用いただけます。
機能性ある新開発された素材も良いですが、日本らしい情緒ある雰囲気をお楽しみいただける素材です。
和雑貨が好きな方にはもちろんですが、いつものファッションのアクセントにも是非。